【硬筆書写技能検定の全て】級別レベル・合格率・出題形式・勉強法を詳しくご紹介

こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。

字が綺麗だと生活も整っている人なのではないかと想像できたり、履歴書やお手紙も印象に残りやすく良い影響が沢山ありますよね。

検定試験のためだけでなく、取得するだけでも一挙両得の「硬筆書写技能検定」は長らく人気の資格です。

今回は、履歴書の資格欄にも記載ができ、高校・大学入試等で優遇制度もある「硬筆技能検定」についてご紹介します。

硬筆技能検定の概要や各級別の難易度や合格率、合格後に得られる特典や活かし方について知りたい方は最後までご覧下さい。


オンライン教育プラットフォームUrSTUDX(ユアスタディクス:通称ユアスタ)は

現在先生・生徒の皆様のご登録受付中です🌟


硬筆技能検定とは?

硬筆技能検定は、文部科学省や各都道府県の教育委員会が後援する検定試験です。

書写能力を示す資格として、履歴書に書くことができます。試験の概要をご紹介します。

硬筆書写技能検定(旧ペン字検定)資格概要

主催団体:一般財団法人 日本書写技能検定協会

級位:6級・5級・4級・3級・2級・準2級・2級・準1級・1級 (9種類)

合格基準:各等級の試験において所定の成績をおさめた者

試験日程:年3回(全国各地の試験会場で一斉に行われる)例年2・6・11月頃

受験資格:年齢・学歴の制限はなく誰でも受験できる/1回の試験で複数の級位を併願することはできない/申込締め切りは試験日の約1ヶ月前まで

※年によって内容が変わることもあるため、「硬筆技能検定・毛筆書写技能検定試験」のオフィシャルサイトをお確かめ下さい

 各級のレベル・難易度・合格率のまとめ

ここでは、各級のレベルや難易度、合格率をご紹介します。

硬筆書写技能検定 令和6年度 受験者状況

受験者合格者合格率
6級92189597.2%
5級1,7691,69395.7%
4級3,7403,20285.6%
3級7,5455,32370.6%
準2級1,48493162.7%
2級1,44274651.7%
準1級2683914.6%
1級2422510.3%
合計17,41112,854 

参照:文部科学省後援 硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定試験「令和6年度受験者状況表 第1回受験者・合格者」https://www.nihon-shosha.or.jp/about.html

各級のレベルについて

6級[検定時間30分]

求められるレベル:小学校1年生から3年生くらいまでの低学年程度

硬筆書写の最も初歩的技術及び知識をもって書くことができる

実技:漢字のことばを書く/ひらがなのことばを書く/かたかなのことばを書く/漢字かな交じりのことばを書く

理論:なし

5級[検定時間50分]

求められるレベル:小学3年生以上程度

硬筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる

実技:漢字仮名交じりの言葉5,6字を書く/縦書き/横書き/掲示文(縦書き10字前後を2行で書く)

理論:小学5年生までの教育漢字の楷書・平仮名・片仮名の筆順

4級[検定時間60分]

求められるレベル:中学生・高校生程度

硬筆書写の基礎的技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字仮名交じりの言葉を5.6文字書く/縦書き/横書き/掲示文(縦書き10字前後を2行で書く)

理論:教育漢字(学習漢字)の楷書・平仮名・片仮名の筆順/教育漢字の書き取り

3級[検定時間70分]

求められるレベル:中学生・高校生程度

硬筆書写一般の技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字10字を書く(楷書・行書)/縦書き/横書き/はがきのあて名/掲示文(横書き)

理論:漢字の部分の名称/常用漢字の楷書の筆順/草書を文中で読む/漢字の字体

準2級[検定時間90分]

求められるレベル:高校生・大学生・一般社会人程度

硬筆書写のやや専門的な技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字10字を書く(楷書・行書)/縦書き/横書き/はがきの本文/掲示

理論:常用漢字の楷書と行書の筆順/草書を熟語で読む/文字の歴史/漢字の部分の名称/漢字の字体

2級[検定時間90分]

求められるレベル:高校生・大学生・一般社会人程度

硬筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字10字を書く(楷書・行書)/縦書き/横書き/はがきの本文/掲示分(横書き)

理論:常用漢字の楷書と行書の筆順/旧字体と書写体を常用漢字に直す(各5字)/草書を熟語で読む/文字の歴史/漢字の部分の名称/漢字の字体

準1級[検定時間90分]

求められるレベル:高校生・大学生・一般社会人程度

硬筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字8字を書く(楷行草三体)/縦書き/横書き/自由作品(和歌・漢詩などにより一つ選択)/掲示文(縦書き)

理論:旧字体と書写体を常用漢字に直す(各5字)/草書5字と古筆を読む/書道用語・書道史(正誤式)/書道史(作者と作品合わせ)/漢字の字体

1級[検定時間90分]

求められるレベル:大学生・一般社会人程度

硬筆書写の行動な専門技術及び知識をもって書くことができる

実技:速書き/漢字10字を書く(楷書草三体)/縦書き/横書き/自由作品(和歌、漢詩などにより1つ選択)/掲示文(縦書き)

理論:常用漢字を旧字体と書写体に直す(各5字)/草書(一字ずつ)と古典(主として古筆)を読む/漢字の添削(一字ずつ)/書道史(作者と作品合わせ)/漢字の字体/歴史的仮名遣い

受験料・申込方法・試験日程について

ここでは、各級の受験料と申込時期・方法、試験日程をご紹介します。

各級の受験料

申込時期

試験日の約2ヶ月前〜1ヶ月前の期間

申込方法

申込方法は3つあります。

①インターネット申込みをする 個人受験申込みフォーム

②願書をダウンロードして郵送する 受験願書ダウンロードページ

③協会へ直接持参する 持参する際の詳細ページ

参照:文部科学省後援 硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定試験「個人受験申込みについて

合格後に得られる特典・優遇制度・活かし方とは?

ここでは「硬筆書写技能検定」に合格することで得られる特典と活かし方についてご紹介します。

特典について

①履歴書の資格欄に「〇年第○回文部科学省後援硬筆・毛筆書写技能検定○級合格」と記入することができます。

②中学生は合格級を高校進学時の内申書に記入できます。高校入試に役立ちます。

③合格証明書・証明カードの交付を受けることができます。

④毎年表彰式が実施され、成績優秀者には「文部科学大臣賞」・「協会賞」が授与されます。

⑤指導者証書の交付を行います。ペン教室・書道塾の開設の際に利用できます。
詳細はこちらから

優遇制度について

①入試優遇制度を実施している専修学校・高校・短大・大学では一定の点数が加算されます。

②増加単位として認定を実施している専修学校・高校・短大・大学では単位が加算されます。

例:硬筆書写技能検定2級→「書道Ⅰ」に1単位

詳細はこちらから

硬筆書写技能検定合格後の活かし方について

今までにご紹介したとおり、公的な資格として履歴書に記載することができます。

指導者としてのキャリアも築けるため、ペン教室を開いたり通信教育の講師になることもできます。

また、一部の専修学校・高校・短大・大学では硬筆書写技能検定の級によっては、入試の際に加算されたり、単位として認められます。気になったら早めに対策をして受験対策をしましょう。

試験前のおすすめの準備とは?

ここでは、試験前のおすすめの準備法をご紹介します。

試験で使用する筆記用具に慣れておくこと

硬筆検定では、受ける級によって使用する筆記用具が異なります。自分が受ける級の筆記用具を確認して試験の前から慣れておくようにしましょう。

スピードをつける練習をしておくこと

硬筆検定では、4級以上は速書きの課題が出題されます。

そのため、実際に試験で使用するペンで速さを意識しながら整った字を書けるように練習しておきましょう。

過去問を利用すること

硬筆書写技能検定のHPには過去問が掲載されています。過去問を解いて自分が苦手とする箇所を把握し対策をしておきましょう。
硬筆書写技能検定過去問

オンライン講座の添削を利用すること

実技対策では、硬筆書写技能検定対策をしているオンライン講座等を活用してみましょう。

一流の講師から具体的なアドバイスを受けることができる点が魅力的です。

ユアスタのオンラインクラスで硬筆書写技能検定対策をして「美文字力」を磨こう

硬筆書写技能検定の合格を目指している方で、技能について不安がある、客観的な意見が欲しいという方におすすめなのが

UrSTUDXで200名以上の生徒さんが受講している、すずめ書道塾先生のオンラインクラスです。

すずめ書道塾先生は、鉛筆の持ち方から書写技能検定受験サポートまで、幅広く指導しています。

単発のクラスからありますので、ぜひお試し下さい。

UrSTUDXは登録料・月額基本料は無料で、かかる費用は受けたクラスの費用のみなので、まずは自分自身が合っているか試していただくことができます。

受講された生徒さんの満足度は96%というのも自信を持っておすすめできる理由です。

この機会に是非ご覧下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました。

作:未貴


【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXでマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。