こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。
9月24日に行われたスペシャルクラス『映画/YouTube監督 馬杉 雅喜が語る、映像制作のリアルと本音』のインタビュー特集!
第2回目となる今回は、馬杉監督が”監督を目指した理由と、夢を叶えるまでの努力”についてお話ししてくださった内容を、お届けします。
第1回目の記事はこちら
(馬杉監督がコロナ禍の逆境を活かし、行動を起こしたことで掴み取ることのできた新境地までの、サクセスストーリーをお届けしています。)
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馬杉 雅喜 監督のプロフィール
1983年生まれの京都出身。中学2年生で映画監督を目指すことを決意。
東映京都撮影所に所属した後、28歳で独立。
株式会社シネマギックス代表として、2017年に初の映画監督作品『笠置ROCK!』がイオンシネマ系で公開。
映画以外の映像制作にも力を注ぎ、2020年に公開したYouTube動画『おやじキャンプ飯』は1ヶ月で100万再生を達成、2022年8月現在は15万人以上のチャンネル登録者を抱える人気番組となった。
映画監督を目指した理由
馬杉監督「小・中学生の頃は、教室の隅っこにいるような子供だったんです。
映画監督になりたいと思ったのは、今でいう鬱病のような症状で不登校になっていた、中学2年生の頃でした。家で映画をたくさん観ていたんです。」(以下「」は馬杉監督)
もともと、音楽・スポーツ・映画、は人の心を感動させるものだ、とは思っていたんですけど、
なかでも映画は、文化や生き方が違う外国の人たちが創っても、日本人の自分が感動できるというところに、驚きと可能性を感じて…。
映画監督になれば、音楽もスポーツもなんでも描けると思ったのと、
国境を越えて、一番人の心を動かせるのが映画監督だ、と思い目指し始めました。」
学生時代の自分
「中学2年生の頃は不登校児だったんですけど、中学3年生の頃から通うように。
高校時代の文化祭で、皆で演劇をやった時に楽しくて、映画をちゃんと勉強したい、と思い専門学校へ行くことにしたんですけど、『学ばなくても映画って創れるんじゃないか』と思い半年で辞めているんです。
その後は、仲の良い先輩たちがやっていた自主制作映画の団体に入って制作現場に着いたんですけど、基礎を学ぶ必要があることに気づいて、もう一度専門学校に行き直しました。」
辛い現場にも耐えた社会人1年目
「専門学校卒業後に入社した”東映京都撮影所”の現場はとても厳しかった。
1年目はストレスで全身に発疹ができて…。
だけど弱い人間と思われたくなかったから、全身に包帯を巻いて、真夏でも長袖長ズボンで隠して現場に臨んでました。
僕の配属は、雨を降らせたり風を吹かせたりするような、いわゆる特殊機材を扱った”とっき部”と呼ばれるところだった。
監督になれるような、演出部や助監督と言われるポジションからは1番かけ離れたポジションだったんですよ。」
「それでも現場に情熱を持って挑み続けられたのは、反骨精神があったから。
2人優秀なお兄ちゃんがいるんですけど、僕は末っ子で勉強ができない劣等感があったんです。
家族や友達にも、映画監督になるのは絶対に無理、と思われているだろうと感じていたこともあって、見返したくて頑張った。」
映画監督になる方法
「監督、映像製作者になるためのステップは細分化されてて一括りにできないところがありますが、大きく分けて2つありますね。
1つめが、仲間を集めて自主制作映画を作り上げること。
2つめが、大きな映画会社に入りそこで勉強して、独立すること。
1人で始めるのも良いと思いますよ。
僕が独立した時は、ライブハウスに入り浸って店員の人と仲良くなり、ミュージシャンを紹介してもらって、報酬無しでミュージックビデオを作らせてもらいました。
ミュージックビデオは自己表現がしやすい。ミュージシャンにもファンが増えるし、自分にもファンが増える。そうやってビジネスを広げていきました。」
夢へ踏み出す方法
クラスの終了間近の質問コーナーにて、現役大学生の生徒様から馬杉監督に質問がありました。
ー(大学生の生徒様)「現在映像の勉強もしていないけれども、監督になるにはどういうところから踏み出せばいいか、道筋を教えてほしいです。」
馬杉監督「入口は、どこにでもあると思ってます。SNSにも。
映像は一つの架空の世界を作る、という考え方になるから色んな人が必要なんです。映像ができる人ばかり欲しいわけではない。だから、経験は気にすることはない。
うちの会社の審査基準は、人間性が面白いかどうか、のみです。
僕もダイレクトメールをもらったら、プロやアマチュア関係なく絶対に返すようにしていますよ。
結局は制作はチームプレーなので、やる気があって勉強する気があるかが大事だと思ってます。
コミュニティはたくさんあると思うので、例えば大学の近くのどこかに顔を出して、嫌だったらやめる。嫌なところに長居はしないほうが良いと思いますよ。」
クラスの締めくくりは、生徒様からの温かい拍手でした。
学生時代からの夢を一途に追いかけ、反骨精神で人生を切り拓いてきた馬杉監督のリアルな言葉の数々には、きっと生徒の皆様も勇気を与えられたのではないでしょうか。
作:未貴
【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXでマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。