こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。
9月24日に行われたスペシャルクラス『映画/YouTube監督 馬杉 雅喜が語る、映像制作のリアルと本音』にて、馬杉監督が語ってくださった内容を、2回に分けてレポーティングします。
第1回目の今回は、YouTubeで登録者数15万人を超える人気番組『おやじキャンプ飯』の制作秘話について、伺ったお話をお届けします。
オンライン教育プラットフォームUrSTUDX(ユアスタディクス:通称ユアスタ)は
現在先生・生徒の皆様のご登録受付中です🌟
馬杉 雅喜 監督のプロフィール
『おやじキャンプ飯』を企画しようと思ったきっかけ
馬杉監督「おやじキャンプ飯は、2020年5月頃スタートさせた企画なんです。
きっかけは、コロナの間何かしないと、自分達の会社も潰れるし、エンターテイメントの火が消えてしまうような気がしてたから。」(以下「」は馬杉監督)
「テーマが”キャンプ”、”外”、と決まっていたのは、当時撮影が可能な場所だったからでした。
僕自身もキャンプが好きなんですけど、キャンプが流行るのは当時は確信めいたものがあったんです。
歴史を遡ると、パンデミックと戦争の後には、必ずキャンプブームがやってくるんですよ。
それに、家から出られない人が多い時だったので、
自然を感じられるように、”ながら見”ができるコンテンツドラマを作りたいと思ったんです。」
なぜ、YouTubeだったのか
「映画やテレビは僕は見ない。皆も年に何回も行かないでしょう?
自分に、映画は映画館に行って観るものなのか?と問いた時に、
僕の中では”映画は人の心を凄く動かせるコンテンツ”であるから、映画館で流す必要もないし、お金をとって見てもらう必要もないし、多くの人に届けられる方が良いと思った。
流すプラットフォームみたいな場所は、気にしないでやっていこう、と思えたんです。」
「映画監督になる道は色々ある。一本道はないんです。
YouTubeに可能性を感じています。ここで成果を上げたいと模索しています。
映画は映画館で観る時代ではない。
映画とは何か。監督とは何か。を考えながら、自分が描く監督像を探って、信じて、作っていくしかない。」
監督から役者へ熱意が伝わった瞬間
「主演は近藤芳正さん。彼の演技が好きだったので、オファーをしました。
2020年、コロナで大変だった時、僕も映像の仕事がゼロでした。せっかくだからオリジナリティのあるものを作りたい、と思い近藤さんのイメージでキャラクターを作って、当て書きしました。
近藤さんもコロナ禍で”自分の仕事への考え方を変えたい”と思っていた時期だったそうで、「興味がある」とオファーを受け入れてくれました。
熱意って伝わるものなんだな、と感じましたよ。
近藤さんは、脇役が多いから何にでもなれるし、監督のリクエストに応える、を全力でやってくれる人です。
脚本の読み方にしても、セリフ一行のその前後に、”なぜ”その言葉を発するのか、というのを、深く尋ねてくれましたよ。
監督と役者との議論は、今思い出すととても楽しかった。だけど、当時は毛穴という毛穴から汗が噴き出るほど、凄かったですよ。あれは。笑」
これから映像業界において求められる人材とは
「今の時代、映像の需要はとても増えています。
”YouTubeはレッドオーシャン”と言われているけど、実際映像制作者は足りていません。未来がある。
これからは、トータルスキルが満遍なくあるより、尖っている人の方が需要があると思っています。経験よりも、人間として面白いかどうか…。
一億総クリエイター社会となっている今、アーティストとして、一点特化していると強いですよ。」
次回予告
馬杉監督の言葉で、心に響いたものはあったでしょうか。
1回目の今回は、馬杉監督がコロナ禍の逆境を活かし、行動を起こしたことによって掴み取った新境地のお話でした。馬杉監督への理解を深めていただいたところで…、
次回、第2回目のインタビュー記事『映像制作のリアルと本音〜監督を目指した理由と、夢を叶えるまで〜』を、楽しみにしていただけますと嬉しいです!
馬杉監督の苦労や、挑み続けてこられた理由、映画監督になる方法、について包み隠さずお話ししてくださいました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
作:未貴
【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXでマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。