こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。
国立小学校や私立小学校の試験で出題される『行動観察』は、対策が難しいもののひとつです。
受験当日は、普段遊んでいるお友だちとは違う顔ぶれのお子さんとグループを組んで試験に臨むため、そのような環境を用意して対策をしておく必要があります。
今回は、行動観察で見られるポイントや過去の出題、家庭でできる対策方法等をご紹介します。

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国立小学校受験の行動観察とは?見られるポイントをご紹介
国立小学校受験の行動観察では5-6名ほどのグループを作って、特定の課題に取り組ませたり、自由に遊ばせたりして、どのような行動をとるかを観察します。
ここでは、行動観察で見られるポイントをご紹介します。
順応性の高さ
受験当日は普段とは違う環境で、普段と違う顔ぶれのお友だちとコミュニケーションを取らなければなりません。
順応性が高く機敏に対応できるかが見られています。
物怖じしないコミュニケーション能力
行動観察の試験が心配というご家庭のなかには、お子さんが人見知りという方もいるかと思いますが、周りのお友だちとコミュニケーションが取れるようにしておく必要があります。
堂々と物怖じせず対応できるかが見られています。
理解力の高さ
行動観察では口頭でルールが説明されます。
しっかり集中して話を聞き、理解して実践できる力があるかどうか見られています。
精神力の高さ
集団行動は、大人でもそうですが自分の思い通りにならないことも少なくありません。
多少の嫌なことにはめげず、途中で投げ出さず最後までやり抜けるか、精神力の高さが見られています。
個性
お子さん一人ひとりの個性が光る行動観察では、どのようなお子さんなのかよく観察されています。
小学校側は、様々な個性を持つお子さんに入学してもらい、お子さんたちに彩りのある学生生活を提供したいと考えています。
行動観察では自らをしっかり表現しましょう。
また、行動観察では待っている時の姿勢も見られていますので、正しい姿勢で待てるようにしましょう。

国立小学校受験の行動観察の過去の出題とは?
国立小学校の行動観察の過去の出題事例をご紹介します。
筑波大学附属小学校
5人単位でテスターとジャンケンゲームをしました。
5人1組でどの手を出すか相談し、みんなで一斉に同じ手を出します。3回戦行いました。
学芸大学附属大泉小学校
4チームに分かれてジャンケンゲームをしました。
真ん中に置いてある机に向かってそれぞれのチームが1列に並び(放射線状)、テスターの合図でジャンケンをスタートします。
4人ずつジャンケンをして勝った人が机の上の宝物のピンポン球をとり、自分のチームの箱にピンポン球を入れて自分のチームの列の最後尾に並びます。
あいこと負けの時は、そのまま自分のチームの列の最後尾に並びます。テスターが「やめ」と言うまで続けます。
時間内に多くピンポン球を獲得できたチームが優勝です。
お茶の水女子大学附属小学校
車を制作してグループで自由遊びをしました。
約4人のグループを作り、車を作成します。
その後、用意された道路が描かれたマットの上で作成した車で自由に遊びます。
これらは行動観察試験の一部の過去問題ですが、制作からグループ行動に入る内容があることも分かります。
行動観察の中でも、すべきことへのメリハリも大切になってきます。

国立小学校受験の行動観察でNGな行動と好印象な行動とは?
ここでは、行動観察で悪目立ちしてしまうNG行動と、テスターに好印象に映る行動をご紹介します。
NGな行動について
・グループに馴染まず1人行動をしてしまう
・お友だちの意見を、はなから否定して我を通そうとする
・自分の意見を言わない
・発言をしたり発言を聞く時、相槌を打つ時にお友だちやテスターの目を見ない
・思い通りにいかず泣き出してしまう
好印象な行動について
・積極的に楽しそうに参加している
・自分の意見をはっきりと声に出せる
・お友だちの意見を聞ける、促せる
これらのことからも分かるように、積極的であっても自分の意見を通しすぎると悪目立ちしてしまいますし、自分の意見を言わず大人しいと消極的という印象が残ってしまいます。
しかし、性格を変えるのは難しいことです。
次の章では家庭でできる『行動観察試験対策』をご紹介します。

国立小学校受験の行動観察試験対策に家庭でできることとは?
前の章で行動観察のNG行動をご紹介しましたが、どのようにNG行動を取らない練習をすればいいのか、またお家でできる行動観察試験対策をご紹介します。
NG行動を取らないように家庭で練習できること
・積極的に発言ができるお子さんには『お友だちにも意見を聞いてみようね。』と声かけをしてみましょう。
ご家庭では、何かを決めるときに『お母さんはこうしたいな。〇〇くんはどうしたい?』と問いかけてみましょう。
頻繁にそのようなことをしていると、そのうちお子さんも『僕はこうしたいな。お母さんは?』と聞けるお子さんになります。
・発言が苦手なお子さんには『お友だちが言ったことにしっかりお返事してあげようね。』と声かけしてみましょう。
お友だちの意見に目を見て声を出して反応できていれば、消極的な印象は軽くなります。
自分の意見を言うことが練習しても難しいようでしたら、お友だちが発言した内容に『私もそれがいいと思う。』と同調してみるのも良いでしょう。
家庭で練習できること
・ご家庭で限られたおもちゃを用意して、ルールを決めて遊ぶ機会を作りましょう。
・児童館や公園など公共の施設に積極的に出向き、知らない子どもと交流をしましょう。
・家族でお休みの日に行く場所や、行った先ですることを相談しながら決めてみましょう。お子さんが発言をしたら沢山褒めてあげましょう。
家庭で練習できることの多くが、過程に時間がかかりますが楽しんで取り組んでみて下さい。
家庭で取り組むだけでなく、小学校受験の模擬試験に参加したり塾を利用してみるのも良いでしょう。
お子さんの行動観察での客観的な評価を知ることで、新たな気づきもあるでしょう。
ぜひ、集団での遊びや新しいことに挑戦する機会を増やして、行動観察の試験を楽しく参加できるよう対策してみて下さいね。

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最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
作:未貴
【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXでマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。