こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。
10月8日に行われたスペシャルクラス『パリコレアーティストけみ芥見が語る、人生で大切なこと』にて”けみ芥見氏”が話してくださった内容を抜粋して、皆様にお届けします。
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けみ芥見氏のプロフィール
岐阜県岐阜市生まれ。美術家の母の下、絵画、陶芸などに触れて育つ。
2012年より本格的な芸術活動を開始。単身で渡仏しヨーロッパで創作活動を開始。パリ現代アートのマレ地区で個展デビュー。
日本のモダンな美を世界に向けて発信し、日本国内より海外での個展・イベント 招聘が多いアーティストの1人。
kimonoブランド『AKITSU』を設立し、日本の伝統衣装”着物”を海外向けに簡略させた”KIMONO”を発信。
また、チャリティ活動で知的障害児のアートを発掘する『一般社団法人ONEART』をスタート。
20代で人生を一度リセット
けみ芥見氏「僕の本業はアーティストです。でも、僕は中卒でアートもファッションも勉強はしていない。
海外で活動しているけど、言葉は日本語だけ。
それでもこうやって生きていけるよ!と若者に伝えたい。」(以下「」は”けみ芥氏”)
「20代の頃は会社を4つ経営していました。最初は飲食店。そして、ボクシング関係、求人誌、アパレルでした。
僕は組織を作るのが上手なんです。
経営では、一番のお客さんは従業員だ、ということも学びました。
しかし、僕自身が事業に飽きたら、組織全体の士気が下がってしまい上手くまわらなくなりました。
29歳で破綻を経験し、一度人生をリセットしているんです。
そこで、組織を作るのが上手いのは長所でもあり、短所でもあることに気付きました。
今度は僕1人で出来ることをやろう!と思った。
そんな時僕の絵を見た友人に『けみ芥見のキャラクターも面白いし、絵も良い。』と、アーティストの道をすすめられて、ヨーロッパに単身で渡ることにしたんです。」
大義を感じている、ソーシャルジャスティス
「29歳の時に”アーティストになったら。”と背中を押してくれた友人は、障害児の支援をしていたので、もともと話は聞いていたんですけど、
僕が悲しい事件を目の当たりにしたことがきっかけで、アート✖︎福祉で障害児の親御さんの支援をしたい、と『ONEART』を立ち上げました。
きっと今の若い人達は、障害の捉え方として”ソーシャルジャスティス(社会正義)”が頭の中に入っていると思うんですけど、
僕のような、今の親世代は分かっていないこともあるんです。サポートしなければならないのは、親御さんの精神面でもあります。
今は時代が変わってきているので、協力して子育てができるようになってきていると思います。
これは、近くの人を助けるような取り組みで、僕の大義。
僕が死んでも、滅びないようにしたいと思っています。」
若い時はとにかく、モーション
「ある時、講演の質問で高校生に『失敗は怖くない?』と聞かれたことがあるんです。
何に失敗したのか彼に聞いたら『高校受験の第一志望に落ちて、今第二志望の学校にいる。』と答えたんですけど、『今の学校に友人もたくさんいるし、後悔していない。』とも言うんですよ。
だから、それは失敗じゃないのではないか!と答えましたね。
僕はいまだに、失敗がなんなのか分からない。同じく成功が何なのかも分からないです。
ただ、何かしたいと思った時には、何かやってみるのが大事だと思います。
何をするにしても自分がクスッと笑えることをしたい。自分が笑うから進める。
今インターネットのお陰で、世間の反応は1日で分かるんです。だから、ダメだったらすぐ消せばいい。あんまり考えずにモーションを起こす。
早くモーションを起こすことで、早く合ってない、と気付くことは、長い目で見たら成功に繋がると思います。
最後に
今回のSpecial Classでも、最後に生徒の方々からけみ芥見氏への質問コーナーがあり、けみ芥見氏の人生における、大切なものが垣間見えた瞬間がありました。
ー 生徒様「尖った発言やセンスで人生を切り開いてきた、けみ芥見さんだと思いますが、炎上を気にするラインはありますか。またそもそも、炎上を気にする必要はあると思いますか。」
ー けみ芥見氏「僕は大体、発言する時には妻に聞きます。人生において大切なのは妻と母親。
結婚した以上、僕だけの人生では無いので。」
今回のインタビューを通して印象に残ったのは、けみ芥見氏の人生の転機は、周りの方の発言を素直に行動に移したことによって、訪れたものだったということです。
自分では気づかない才能も、近くにいる人は一番に分かってくれているかもしれません。
飾らず驕らず、自分の言葉で発信し続ける、けみ芥見氏からエネルギーをもらった生徒様もいたのではないでしょうか。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
作:未貴
【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXではマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。