発達障害の強みを活かして就職する方法、自分に合った企業から内定をもらうためにできることとは?

こんにちは。ユアスタのマーケティング兼ライターの未貴です。

発達障害の特性のある人で、能力の凸凹が大きいがために学生生活やアルバイト先、就職先で肩身の狭い思いを経験したことがあるという人は多いのではないでしょうか。

強みと弱みは表裏一体です。
発達障害の方は突出した得意なことが企業と合っていれば、重宝され居心地の良い環境で働くことができます。

まずは自分の強みと弱みを知ることから始めてみましょう。

今回は、それらを踏まえたうえで発達障害の特性のある人が自分に合った企業の内定を得る方法をご紹介します。


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発達障害のASD、ADHDそれぞれの強みと弱みとは?

発達障害と言っても皆同じではなく、人によって持っている特性や程度は異なります。

そのため、厳密に分けるのは難しいですが、大きな分類として今回は発達障害のASDとADHDの強みと弱みをご紹介します。

冒頭でも述べたとおり強みと弱みは表裏一体です。

貴方が人から指摘を受けて弱みだと思っていたところは強みである可能性が高いです。

×の部分を○に変換して捉えてみて下さい。

ASD(自閉症スペクトラム症)の強みと弱

○コツコツ同じ作業ができる/興味のある分野への集中力が高い → ×変化に対応できない/同時並行ができない/興味のない分野のことはできな

ASDの人は他の人が敬遠するような仕事でもコツコツ集中して、時間を忘れて作業できるという特徴があります。

当の本人は淡々とこなすことができるため、案外この強みに気づいていないこともあります。

この強みは同じことを繰り返す作業では強みになりますが、マルチタスクの仕事や状況に応じて対応を変化させないといけない仕事の場合は苦労することもあります。

○物ごとに妥協せず根気強い/几帳面 → ×こだわりが強く融通がきかない/適当さがない

ASDの人はこだわりが強く、几帳面な特徴があります。

妥協を嫌うので、人より何かをする時に時間がかかるかもしれませんが完成度の高いものが出来上がります。

ただし、自分のこだわりを他人にも押し付けてしまったり、適当な対応の加減が分からず臨機応変に対応することができず苦労することもあります。

○論理的思考力が高い/読む力・書く力・纏める力がある → ×柔軟な会話が苦手

ASDの人は論理的思考力が高い特徴があります。

文章を読んでまとめたり、物事を比較分析するのに長けている傾向があります。

ただし、その場の雰囲気に合わせた柔軟な会話は苦手で、堅苦しい印象を持たれがちです。

砕けた会話や人に共感されるような文を書くことに苦労することもあります。

○細かいことに気付ける → ×大きな流れを見極められない

ASDの人はミクロの目線でちょっとしたことに気付けるという特徴があります。

細部への気づきには、周囲に驚かれることもあるでしょう。細かい点検作業や数字を扱う仕事では重宝されます。

一方で、広い視野で周りを見渡すことや中長期的な視点で物事を判断するのは苦手でもあります。

部下や協力会社の社員を管理するような業務は、広い視野を持ち観察する必要があるため苦労することもあります。

○真面目で素直 → ×砕けた会話ができない

ASDの人は真面目で素直という特徴があります。

人に尊いと思われるほどのピュアさは、ASDの最大の美徳と言えるでしょう。

一方で、嘘をつけないので砕けた会話やその場のノリについていくのは苦手です。

大勢に群れて行動することには苦労することもあります。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の強みと弱み

○発想力がある/他の人と視点が違う → ×ミスが多い/抜け漏れが多い/注意力が散漫

ADHDの人は発想力が豊かな特徴があります。

起業家にADHDが多いと言われるのはこの点です。他の人が思いもつかないようなアイディアが湧き一目置かれることもあるでしょう。

一方で、次から次へと注意が移るのでケアレスミスを引き起こしやすくなります。

残念ながらミスは全ての仕事で敬遠されてしまいます。周囲との信頼関係を築くことに苦労することもあります。

○好奇心旺盛で学習意欲が高い → ×好きなことしか集中できない

ADHDの人は好きなことへの集中力が非常に高いという特徴があります。

難題が目の前に立ちはだかってきても、自分の好きなことであれば楽しんで続けられるでしょう。

ただし、好きな仕事の業務の中には、あまり好きではなく面倒だと思える業務もあるでしょう。

ADHDの特徴には物事を後回しにしてしまう、というものもあるため、自分を律して業務を取り組む過程に苦労することもあります。

○繊細で感受性が高い → ×不安感が強い/気分にムラがある

ADHDの人は、繊細で感受性が強いという特徴があります。

芸術家にADHDが多いと言われるのはこの点です。アーティスティックな面で活かされる感受性の鋭さは周囲で一目置かれるでしょう。

一方で、繊細がゆえに感覚が過敏であったり、気分にムラがあり、昨日と今日で全く違う人のように振る舞うことで周囲を驚かせることもあります。

セルフマネジメントをするのに苦労することもあります。

○行動力や決断力がある → ×段取りが苦手

ADHDの人は、周りにとらわれず自分のペースで行動し、決断も早いという特徴があります。

思い立ったらすぐ行動に移す素早さは、周囲を驚かせることもあるでしょう。

しかし、伝統的な組織で働いていると制限があるため、即決即断はできません。

自由に動けないことにもどかしさを感じて苦労することもあります。

発達障害のASD、ADHDそれぞれの向いている仕事とは?

ここまでASDとADHDの強みと弱みの傾向をご紹介しました。

こちらではASDとADHDそれぞれの強みを踏まえて向いている仕事についてご紹介します。

ASD(自閉症スペクトラム症)の人が向いている仕事・職場

  • データ入力や計算等正確さが求められる仕事
  • 論理的思考力が必要とされる仕事
  • 作業等仕事の手順や方法が決まっている仕事

向いている職業、向いていない職業の例

経理・法務・プログラマー・塾での問題作成・設計士・会計士・税理士 等

反対に、ASDの特徴から向いていないと思われる職業は、営業職や接客業、コンサル業など、その場に応じた対応を求められことが多い職業です。

正確さと実直さが重宝される職業であれば、やりがいをもって就業できます。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の人が向いている仕事・職場

  • 発想力や想像力が活かされるクリエイティブな仕事
  • 1人で完結できる仕事
  • フットワークの軽さと明るさが求められる仕事

向いている職業、向いていない職業の例

デザイナー・カメラマン・料理人・プログラマー・研究者・塾講師・教員 等

反対に、ADHDの人の特徴から向いていないと思われる職業は、細かいミスが許されない職業です。

ケアレスミスが、直接会社の損害や信頼問題に繋がるような職業は避けた方が無難です。

アイデアが求められるクリエイティブな職業であれば、やりがいをもって就業できます。

発達障害の人は、自分の強みを理解し適職に就くことができれば才能を活かすことができます。

企業にとって、長所が突出している発達障害の人は魅力的な存在で戦力となります。
個人で働く上でも取引先の企業や顧客に魅力に感じてもらえることでしょう。

発達障害の人の雇用法、2種類とは?

発達障害の人の雇用方法は2種類あります。


一般的な就職活動で入社する一般雇用と、障害者手帳を申請して障害者枠へ応募する障害者雇用です。

ちなみに、一般雇用でも発達障害ということを申告して、合理的配慮を受ける権利はあります。

会社の利益になるのであれば、合理的な配慮を受けてパフォーマンスを最大限に発揮する環境を与えてもらう権利は労働者側にあるのです。

しかし、本格的に理解を受けるためには障害者雇用枠を選択する必要があります。

それでは、一般雇用と障害者雇用のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介いたします。

一般雇用について

メリット

  • 職業が多い
  • 昇給や昇格がある

デメリット

  • 正社員で大企業に就職するのは倍率が高い
  • 配慮や理解を得にくい

障害者雇用について

メリット

  • 契約社員でも大企業の求人が多い
  • 配慮や理解を得やすい

デメリット

  • 職種が少ない
  • 昇給や昇格が少ない

発達障害の人の仕事選びの3つのポイントとは?

ここまで、発達障害の人の強みや弱み、向いている仕事や雇用方法について紹介してきました。

それでは、発達障害の人の仕事選びのポイント3つを纏めてご紹介します。

自分の特性に合わせた仕事選びをしよう

ASD、ADHDそれぞれの強みを活かした仕事をみてみましょう。

しかし、それぞれの特徴を自分に当てはめてみても、自分にとってはそこまで強みではない、と思っている人もいるかもしれません。

強みと思うとハードルが高くなってしまうので、「比較的楽に楽しくできること」、「苦手ではないこと」と考えてみましょう。

国の支援の利用を検討してみよう

発達障害の人を支援しているサービスは様々あります。

なかでも、障害者職業能力開発校では、職業訓練を受けることができます。

現時点で国内に19校あるので、確認してみて下さい。

障害者職業能力開発校:https://www.challenge.jeed.go.jp/shien/job_abl1.html

他者と比較せず自分と比較しよう

他人ができて自分ができないことに目を向けるのではなく、自分のできることとできないことに目を向け、自己理解を深めましょう。

自分の個性を大事にして発揮できる舞台は必ずあります。

あなたの強みを見つけられるUrSTUDXのオンライン授業

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最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

作:未貴


【ライタープロフィール】未貴 miki:保険会社とベンチャーキャピタルに勤めた後、配偶者の転勤でイスラエルでの生活を3年半経験。イスラエルと日本の教育の違いに深い関心を持ち、日本の教育現場に携わるようになる。UrSTUDXでマーケティング兼ライターと先生の窓口を担当。